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サンゴ辞典 3

イワスナギンチャク属

《生態ーイワスナギンチャク属の世界へようこそ!》
以下、イワスナギンチャク属の説明を共通で引用しています。

色彩は、口盤(こうばん)が淡緑〜緑色、触手は褐色・淡褐色・黄褐色が一般的ですが、海外産のものは、なかなか派手なものもあるようです。浅海の岩上にくっついて群体を作ります。

有名な話ですが、イワスナギンチャク属は、「パリトキシン」という猛毒を持っています。パリトキシン毒は、中毒症状までの時間が3~36時間と短く、特に本属の幼生が強い毒性を持っていると云われています。ブダイやソウシハギといった暖かい海のお魚が本属が大の好物のようでして、彼らの肝臓を中心とした内蔵や頭のコブにパトリキシン毒がどんどん蓄積されます。で、このお魚たちの毒部分を知らずして食したヒトが中毒を起こし、時として命を落とすことがあるくらいです。

えぇ~っ!そんなデンジャラスなサンゴが一般流通しても大丈夫なの?って感じですが、大体は大丈夫です。本家イワスナギンチャクやご存知マウイイワスナギンチャクなどに比べるとごくごく微量ですし、危険なのは食べた場合の話です(*お魚の身の部分は奄美・沖縄地方では普通に食用利用されています)

それでも刺されたら、チクン☆とします(この辺りは他のサンゴやイソギンチャクも同じ)ので、手に傷のある時などは、なるべくむやみにポリプに触れない様、導入時には気をつけてください。また、レイアウトの際は他のサンゴを溶かしてしまわないよう、少し離して配置してください。

《飼育》
◎水質
清浄な水に越した事はありませんが、少々水質が悪くなったからといって、焦る必要もありません。長期的な悪環境はダメですがレンジは広めです。安定すれば増殖も可能です。
◎照明
ランプ種にこだわりは無さそうですが、やや明るめを好むようです。メタハラなら「明るい日陰」でも大丈夫そうです。
◎水流
中程度〜やや強めの流れを好むようです。また、輸送などで一度ポリプを閉じますと、照射しても開くのに時間が必要な本属。水槽へ導入直後は、とりあえず、やや強めの水流近くに配置すると早くにポリプが開くようです。
◎給餌
クリルを砕いてふやかしたもの・冷凍コペポーダなど何でも食べてくれます。口盤は大きいですが、特に餌を口まで持って行かなくても、水中に漂わせるだけで充分です。その際は水流ポンプを切ってください。

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《学名》Palythoa lesueuri Audouin
    ファリトゥー・リズウェーリ・アードゥエン

《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>スナギンチャク目>短膜亜目>イワスナギンチャク科>イワスナギンチャク属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《口盤の直径》約10mm
《生息場所》礁地浅所の岩盤・水深0~3m


《特徴》
群体は薄い共肉で連なり、サンゴ個体は体壁がくっつきません。ポリプがよく開くと、触手の外側に玉状の突起が確認出来ます。この玉部分を縁辺瘤(りゅう)と呼びます。更に観察しますと瘤と瘤の間に配列された触手は下向き、瘤の上部に配列された触手は当然、上向きと上下交互に触手が配列されている事がわかります。タチイワスナギンチャクより触手は短いです。



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《学名》Palythoa yongei Carlgren,1937
    ファリトゥー・ヨンジィ・カールグレン,1937

《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>スナギンチャク目>短膜亜目>イワスナギンチャク科>イワスナギンチャク属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《口盤の直径》約15mm
《生息場所》礁地浅所の岩盤~礁斜面・水深0~3m


《特徴》
群体は大きくならずに数個虫(ポリプ)から成ります。また、ポリプ同士の長さは整列せず、長短に並ぶのが特徴です。短膜亜目の中では、本種の各ポリプは大きい方です。口から口盤外側へ向かっての半径に一文字の模様が入る事が有り、これは本種に多い特徴です。タマイワスナギンチャクより触手は長いです。

同じイワスナギンチャク属のイワスナギンチャクは厚い共肉で連なりますが、本種は薄くて小さな共肉しか持たない為、ポリプを萎ませても岩のようにはなりません。

スナギンチャク属

《マメスナギンチャクの分類、大幅改定》
これまでマメスナギンチャクの分類は非常に混乱していて、日本国内だけでも本当はいくつの種があるのか全く分かりませんでした。それはマメスナギンチャクが、イシサンゴと異なり骨格は作らない事・また、形態が海流などの周辺 環境によって変化するので従来の形態 による方法で分類することは大変難しいからです。

世界中の熱帯・亜熱 帯の海に生息しており日本では南は沖縄から北は伊豆諸島や和歌山県の串本まで分布していることが知られています。浅い海域に生息している種も多く、時として大潮の干潮時には干出するものもあり潜らなくても観察することが出来ます。

2001年発表の国内マメスナギンチャク についての唯一のガイドブックでは、口盤の色や触手の数等の違いにより、日本のマメスナギンチャ クは5種類に分類されていて非常に有難かったのですが、同時に疑問点がいくつも残され、多くの図鑑に習い、以前はサンゴ辞典でも【マメスナギンチャク】の和名で一括りににしていました。


しかしながら、その後の琉球大学のDNAを用いた研究で、2008年以降この内の4種は実は同種である事が分かりました。それが↑【キクメマメスナギンチャク】↑です。残念ながら、同研究論文のWebページがいつの間にか姿を消してしまいました。URLをアナウンスしたかったのですが見当たりません。また見つかったら追記します。

もう一種は藤色~濁ピンク色でお馴染みの【フジマメスナギンチャク】ですが
今回新たに新種としてこれまでインド~太平洋海域において記載されたことがない2種類で2006年において初めて発表された【クロシオマメスナギンチャク】と【ブドウマメスナギンチャク】を追加します。

つきましては、日本の浅海域にみられる【マメスナギンチャク】の種類について
当面この4種類で分類し、改定させて頂きます。また、骨格を持ちませんので「完全に硬くポリプを萎ませた」状態で区別します。

《生態ースナギンチャク属の世界へようこそ!》
以下、スナギンチャク属(マメスナギンチャク)の説明を共通で引用しています。

マメスナギンチャクは最も飼育が容易なソフトコーラルとしてディスクコーラル同様アクアリストから愛され続けられています。触れなければ、お昼間も関係なくポリプを咲かせてくれますので水槽内が華やかになることでしょう。

ビギナーに向く理由としては、簡素な濾過システム・照明でもそれなりに飼育が可能という事に尽きます。維持するだけなら水質低下にもそこそこ耐えてくれますし、水温が28度までに抑える事が出来れば、小型水槽でも充分夏越し出来ます。

もう少し頑張って良好な水質を維持しつつ、給餌してあげたら増殖させる事も難しくはありません(爆発的に増える事もあるので注意です)。逆に、最低条件で飼えるサンゴなのでマメスナギンチャクが生存出来ないなら、飼えるサンゴは全く無い・・・と言っても過言ではないーと云われています。

が、「生存を維持する」と「状態を維持する」は別の話です。特に色維持は難しく、長期飼育出来ても色褪せる事の方が多い様です。多彩な色彩のコレクター性・色維持の難しさとブリード可能な事により、ビギナーからベテランアクアリストまで幅広いキーパーに人気のサンゴ属です。

注意点は、ラブリーな見かけとは裏腹に、刺胞毒はそれなりにあります。弱そうなサンゴは隣接しない方が無難です(マメスナギンチャク同士はくっついてもへっちゃら)。

それからもう一点、エビとの同居には気をつけた方が良さそうです。ペパーミントシュリンプやキャメルシュリンプ・サロンシュリンプはお腹が空くとむしってご馳走にしたりする事があるそうです。何故だか、うちのエビは食べませんでした。好みがあるのかも知れません。

自然界では、浅瀬のテトラポット・岩礁の裏斜面に貼り付いて群体を作ります。
潮通しが良く・結構陰になる場所に多く見かけます。レイアウトの参考になさって下さいね。


◎マメスナ環境メモ(追記)たくさんのマメスナを扱ってきた"うさこ調べ"では概ね、次のような傾向にあると感じております。

【キクメマメスナ】ポリプφ10mm前後・湾内・礁池の平坦な場所。水深2~7m。光はやや弱めで照射時間は長め。水流はゆるやかな感じで栄養塩は高めのイメージ。平均的に触手長いめでポリプも大きめです。ギラギラした蛍光色のものが多く、最もカラーバリエーションが豊富。ロングセラーなマメスナです。

【フジマメスナ】ポリプφ7~8mm前後・外洋に面した岩礁で水深2~5m。光は明るい場所の日陰のイメージ。水温レンジ広めでやや冷たい場所。キクメマメスナよりは平均的に触手短めでポリプ径も小さいです。直接水流が当たらない水通しの良い環境。昔、よく販売されていたのは殆どコレ。最も生息数が多いマメスナで、蛍光はあまり効きません。

【クロシオマメスナ】ポリプφ6~7mm前後・外洋に面した岩礁。ある程度の水流を必要とします。水深は0~2mと浅め。太陽光は照り付けますが数時間で影になるような場所。照射時間は短め。水温レンジ広めでやや冷たい場所。触手短めでポリプも小さい傾向に。最もサイズが小さいです。生息数は少なめ。弱めの蛍光ものが多く、見た目のテクスチャーはマットな感じやペール(パステル)色が多いです。

【ブドウマメスナ】ポリプφ12mm前後・一番ポリプが大きく、一文字やクラッシュ・パターン(模様)など他には無いパターンのものがあります。ボタンポリプと呼ばれるものの中に本種が混じることがあります。水深は4~10mと深め。キクメマメスナとクロシオマメスナのいる場所どちらにも生息しますが、数は極端に少ないです。


《飼育》
◎水質
水質低下には強いですが、せめて硝酸塩の蓄積など最低限は配慮してあげて欲しいです。生息地的に一日の中で、清浄な水の時間とプランクトンやデトリタスが停滞する時間があり(もちろんどんなサンゴの生息地にも言える事ですが)
ただその水質のギャップが激しい場所というイメージです。
◎照明
褐虫藻からエネルギーを得る好日性サンゴではありますが、光は弱い方が良いと言われます。しかし実際の生息場所は超浅場の岩礁斜面に固着している事が多く、明るい日陰と言ったイメージですので、中程度の光を好みます。大潮干潮時は完全な干出場所に生息するものもあります。又、潮止まり時に見られるプランクトンやデトリタスが停滞する時間が長い場所でもあります。つまり、濁りがある程、日光は遮られる訳です。よって弱い光を好むのではなく正しくは弱い光でも生息可能なだけなんだと考えられます。
◎水流
意識的に強い水流を当てるとポリプを閉じてしまいますが、普段は潮通しの良い場所が生息地ですので適度な水通しは必要です。水流ポンプはあったに越した事はないでしょう。
◎給餌
庶民派のようでして、クリルを細かく砕いたもの・粉末・液体など比較的に何でも食べてくれるようです。少量を週に一度くらいで大丈夫そうです。

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  *旧和名 マメスナギンチャク
《学名》Zoanthus sansibaricus 
    ズァントゥス・サンシバリークス

《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>スナギンチャク目>短膜亜目>スナギンチャク科>スナギンチャク属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《生息場所》礁地内~リーフ外縁や岩礁・水深0~10m


《特徴》
口盤の色彩は非常に多様で、比較的小さな群体を形成します。
最近流通している多彩で鮮やかな色彩のマメスナギンチャクの多くが本種です。
ポリプは縦長に伸びる傾向にあります。

キクメマメスナギンチャク画像3

*骨格を持たないので、下の寸法は「完全に固くポリプを萎ませた」状態で判断します。

キクメマメスナギンチャクサイズ画像

口盤の色彩は非常に多様で、比較的小さな群体を形成します。
最近流通している多彩で鮮やかな色彩のマメスナギンチャクの多くが本種です。


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  *旧和名 マメスナギンチャク
《学名》Zoanthus aff. vietnamensis
    ズァントゥス・aff. ヴィトナメンシッスゥ

《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>スナギンチャク目>短膜亜目>スナギンチャク科>スナギンチャク属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《生息場所》礁地内~リーフ外縁や岩礁・水深0~10m

フジマメスナギンチャクサイズ画像

《特徴》
口盤の色彩は[藤色~濁ピンク]が一般的で[緑色]のものもあります。
一般に流通しているタイプで、数百~数千の大きな群体を形成します。
ポリプは比較的に縦長の特徴を持っています。

*骨格を持たないので、下の寸法は「完全に固くポリプを萎ませた」状態で判断します。
フジマメスナギンチャクサイズ画像

触手の数は約48~54本で、2008年以前には口盤の色や触手の数等の違いにより日本のマメスナギンチャ クは5種類に分類されていましたが、最近のDNA研究の結果、【フジマメスナギンチャク】は固有の種と区別されました。が、その後【フジマメスナギンチャク】と【クロシオマメスナギンチャク】のDNAを比較した所、意外な事が分かりました。

というのも、これらの種の形態や生態的特徴は明らか に異なっているにも関わらず、この2種のDNAには殆ど違いは見られなかったそうです。今現在もこの結果について、ハッキリとした説明は出来ていません。そこで、現時点では2つの可能性があると考えています。

[ケース1]これらは形態的には2つの種に見えるが実は一つの種で、環境により形態が変化をしているという可能性。このような環境による形態の変化はよく知られている現象です。
[ケース2]これらの種はもともと一つの種であったが、現在2つの種に分かれる途中であるという可能性です。

ただ、現時点まで、【フジマメスナギンチャク】と【クロシオマメスナギンチャク】の中間の形態を持ったものが発見されていない為、後者[ケース2]の可能性が高いので はないかと考えられています。

フジマメスナギンチャク画像


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  *新種扱い
《学名》Zoanthus kuroshio
    ズァントゥス・黒潮

《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>スナギンチャク目>短膜亜目>スナギンチャク科>スナギンチャク属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《生息場所》リーフ外縁や岩礁・水深0~10m


《特徴》
現在までインド~太平洋海域において記載された事が無い新しい種で、黒潮流に沿って分布しているので、【クロシオマメスナギンチャク】と名前付けられました。本種の口盤の色彩は【フジマメスナギンチャク】と似ている事が多いのですが、個々のポリプは群体の組織にほぼ埋まっており、突出していないという特徴を持っています。外海に面した波当たりの強い場所に多く生息しています。

*骨格を持たないので、下の寸法は「完全に固くポリプを萎ませた」状態で判断します。
触手の数は約48~54本で、2008年以前には口盤の色や触手の数等の違いにより日本のマメスナギンチャ クは5種類に分類されていましたが、最近のDNA研究の結果、【フジマメスナギンチャク】は固有の種と区別されました。
が、その後【フジマメスナギンチャク】と【クロシオマメスナギンチャク】のDNAを比較した所、意外な事が分かりました。

というのも、これらの種の形態や生態的特徴は明らか に異なっているにも関わらず、この2種のDNAには殆ど違いは見られなかったそうです。今現在もこの結果について、ハッキリとした説明は出来ていません。そこで、現時点では2つの可能性があると考えています。

[ケース1]これらは形態的には2つの種に見えるが実は一つの種で、環境により形態が変化をしているという可能性。このような環境による形態の変化はよく知られている現象です。
[ケース2]これらの種はもともと一つの種であったが、現在2つの種に分かれる途中であるという可能性です。

ただ、現時点まで、【フジマメスナギンチャク】と【クロシオマメスナギンチャク】の中間の形態を持ったものが発見されていない為、後者[ケース2]の可能性が高いので はないかと考えられています。

クロシオマメスナ画像1


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  *新種扱い
《学名》Zoanthus gigantus
    ズァントゥス・ジガントゥス

《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>スナギンチャク目>短膜亜目>スナギンチャク科>スナギンチャク属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《生息場所》リーフ外縁や岩礁・水深0~10m

1255_3.gifフジマメスナ

《特徴》
現在までインド-太平洋海域において記載された事が無い新しい種で、大きなポリプを持つ為、ブドウマメスナギンチャクと名付けられました。
この種は他のマメスナギンチャク種と比べ数が非常に少なく【クロシオマメスナギンチャク】と同様に、外海に面した場所で見られます。しかし【クロシオマメスナギンチャク】とは異なり、狭い岩の割れ目ややや陰になっているような場所に好んで生息します。

*骨格を持たないので、下の寸法は「完全に固くポリプを萎ませた」状態で判断します。
本種の群体はポリプの数が少なく(約50 個以下)、比較的大きなポリプが組織からはっきりと突出しています。最も分かり易い形態特徴としては、ポリプが閉じたときにポリプの外側表面に見える白い縦線が挙げられます。

ポリプのサイズが大きいことから、【ボタンポリプ】として流通する事もあるようですが【ボタンポリプ】は、大抵【タマイワスナギンチャク】又は【タチイワスナギンチャク】(いずれもイワスナギンチャク属)のどちらかですので、同じスナギンチャク科でも属が異なります。尚、【グリーンボタン】と呼ばれるものは、単に緑色のボタンポリプを指すという事だけなので、やはりイワスナギンチャク属である事が多いように思います。

1256_3.gifフジマメスナ

Antheopsis 属

《学名》Antheopsis koseirensis sensu Uchida & Soyama, 2001
    アントゥプシース・コーゼンレンシス・扇子 内田&曽山,2001
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イソギンチャク目>ウメボシイソギンチャク科>Antheopsis (属)

《その他の区分》好日性・共生関係にある動物:カクレエビなどテナガエビ科・クマノミ種
《触手環》最大Φ250mm前後
《生息場所》岩礁域の水深約 3 m 以深

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《特徴》
多くのWebページ(水族館のページも)に本種が「ハタゴイソギンチャク科である」と表記されているみたいですが、海洋生物分類の権威・独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運営しているBISMaLの「生物の分類ツリー」(しょっちゅうお世話になっているデータサイトで、重宝させて頂いております)で検索しますと間違いなく「ウメボシイソギンチャク科」でしたのでサンゴ辞典でもそれに倣う事にしました。

さて特徴に戻りますが、頂球(触手の先端)や口盤(こうばん)の色は変異があって違う配色のものも多く、触手は口盤の中心部(口)まで均等に配置されています。

一見、豪華な?サンゴイソギンチャク(Exocoelactis属)のようですが、吸着疣(きゅうちゃくいぼ)があるので区別出来ます。

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《生態ーキッカイソギンチャクの世界へようこそ!》
岩のくぼみや割れ目などに付着する事もあるようです(図鑑情報)が、私の知りうる限り自然界では、ほぼ100%近く砂地に「ぽつん・・・」って感じで、体壁(胴体部分)を砂に潜らせ、その砂の下にある石や岩盤に足盤(口の真裏=脚部分)をくっつけています。そばに岩礁があっても岩礁に直接くっつく光景は見かけません。

触手に自分の指を優しく近づけると反応して、オーム(スタジオジブリの「風の谷のナウシカ」に登場するデッカいダンゴ虫)のように頂球をぴ〜ん・ぴ〜んと、こちらの指に近づいて触れて来ます。そして何度もタッチして来て、危険なものかどうか探るような仕草をします。しかし、こちらからしつこく触ると、砂の中にシュルシュル潜ってしまい、あっと言う間に姿を消してしまいます。

また餌を飼育水に漂わせた時などを観察しておりますと・・・
気に入る餌 → 頂球でゆっくりバケツ・リレーして口に運びます。
気に入らない餌 → 頂球で口盤からまるで肩のホコリを払い除ける様な仕草をします。
なんだか「人間」っぽい感じで可愛い♪です。

褐虫藻を共生させる好日性のイソギンチャクです。カクレエビともちょくちょく共生する様ですが(図鑑情報)、サンゴ辞典では確認出来ませんでした。確認出来たのは、イソギンチャクエビ・アカホシカクレエビ・ホシナシイソギンチャクエビ・オドリカクレエビ・カザリイソギンチャクエビ・イソギンチャクモドキカクレエビなどのテナガエビ科が入る事が多い様に思います。

クマノミ種との共生関係も強いようで、例えば、同魚と最も相性が良いとされているサンゴイソギンチャクと本種を同じ水槽に入れた場合、1/2の確率で本種に入ります。


《飼育》
◎水質
自然界では潮通しの良い場所を好みますので、飼育水槽でも清浄に越した事はありませんが、すぐに★になる事もありません。ただ、一度元気がなくなるとあまり回復は望めませんので、なるべく早めの対策が懸命です。
◎照明
中程度〜やや明るめを好みます。一度定着するとあまり移動はしません。レイアウトしたいと思う位置に、上述通り砂地のスペースを一部確保し、照明や水流を作ってあげてください。すると砂に体壁を潜らせ水槽の底面に足盤をくっつけて落ち着きます。また砂の種類(粒の大きさ)ですが、自然界では細〜粗・砂利のような場所にも棲息します。入手先で元居た環境が分かれば合わせてあげた方が良いかもですが、分からなければ拘る必要も無いと思います。
◎水流
中程度〜やや流れの早い場所を好みますので、要水流ポンプ。その際、スポンジフィルターなどの吸い込み事故防止対策をお薦めします。また火傷防止の為、ヒーターを使用されている方は、なるべく濾過層に設置した方が無難です。
◎給餌
切り身のエビや貝を口まで与える方法もありますが、触手の使い方が器用で、捕食は上手な方ですから、ポンプ類電源OFF後、冷凍コペポーダなどを漂わす程度でも充分です。

Stichodactyla属

《和名》 グビジンイソギンチャク

《学名》Stichodactyla tapetum (Hemprich & Ehrenberg in Ehrenberg,1834)
    スティショーダクティラ・タペートゥマ (ヘンプリス&エーレンバーグ,1834)
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イソギンチャク目>ハタゴイソギンチャク科>Stichodactyla(属)

《その他の区分》好日性・共生関係にある動物:イソギンチャクエビなどのテナガエビ科
《触手環》最大Φ150mm前後
《生息場所》温帯地域の浅海(岩礁域潮下帯)・水深0.5~20m


《特徴》
最大の特徴としては、一般的なイソギンチャクと異なり、2種類の触手を持ちます。一つは口盤(こうばん)上にある無数のイボ状(粒状)の触手で、「口盤触手」と云います。もう一つは口盤の周縁に配置される短いツノ状の触手で、こちらは「縁触手」と云います。

口盤と触手の色は単色で赤〜茶色・緑色の他、ピンク色・白色・紫色などが斑点模様になる事も多く、バリエーションに富みます。

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《生態ーグビジンイソギンチャクの世界へようこそ!》
最大でも直径150mmくらいしかなりませんので、イソギンチャクとしては小型の方です。口盤は岩盤を這うようなマット状に拡がり、長い触手も持たない事から一見すると太ったディスクコーラルと見間違えそうです。基本的には浅場に好んで棲息します。

体内に褐虫藻(かっちゅうそう)を共生させた好日性のイソギンチャクですが、普通に捕食もします。触手の粘着力は強く、体には吸着疣(きゅうちゃくいぼ)を備えています。

魚との共生関係は認められず、イソギンチャクエビ・アカホシカクレエビ・ホシナシイソギンチャクエビ・オドリカクレエビ・カザリイソギンチャクエビ・イソギンチャクモドキカクレエビなどのテナガエビ科が入る事が多い様に思います。

よく観察しますと、セクシーシュリンプの名でメジャー流通しているイソギンチャクモエビ(モエビ科)は中に入るというよりは「周辺でウロウロしている」イメージです。


学名「Stichodactyla tapetum」の種小名である「tapetum」(タペートゥマ)は日本語にするとカーペットという意味になります。これは分かり易いです。でも、和名「グビジンイソギンチャク」の「グビジン」ってどんな由来なんでしょう。。

調べてみましたら、千葉県中央博物館分館 「海の博物館」のWebページにありました(フリー・ダウンロード出来る読み物もたくさんあって、特にお子さんが楽しめそうな易しい内容です)。

命名者でありイソギンチャク研究の第一人者である故・内田亨博士の著書に「まことに美しく、中国の宮殿の服装を思わしめるので、この和名をつけた」との事ですので、中国歴史四大美女の一人、虞美人(ぐびじん)の事なのかそれとも虞美人が眠るお墓に咲くようになったと云われる赤い虞美人草(ひなげしの花)のイメージだったのか、いずれにしても確かに美麗なイソギンチャクです。

《飼育》
◎水質
自然界では潮通しの良い場所を好みますので、飼育水槽でも清浄に越した事はありませんが、すぐに★になる事もありません。ただ、一度元気がなくなるとあまり回復は望めませんので、なるべく早めの対策が懸命です。
◎照明
中程度〜やや明るめを好みます。自然界ではほぼ9割の確率で、岩にくっついています。具体的には岩と岩の間や割れ目の他・ウニが作ったくぼみなどに腰を据えます。また好みの場所を見つけたら、頻繁には移動しません。本種を配置したい場所をある程度定めて、照明や水流ポンプの向き・ライブロックなどをレイアウトされると良いでしょう。
◎水流
中程度〜やや流れの早い場所を好みますので、要水流ポンプ。その際、スポンジフィルターなどの吸い込み事故防止対策をお薦めします。また火傷防止の為、ヒーターを使用されている方は、なるべく濾過層に設置した方が無難です。
◎給餌
切り身のエビや貝を口まで与える方法もありますが、触手の粘着力が強く捕食は上手な方ですので、ポンプ類電源OFF後、冷凍コペポーダなどを漂わす程度でも充分です。

Heterodactyla属

《学名》Heterodactyla hemprichii  Ehrenberg, 1834
    エテロダクティーラ・エンペレキー・エーレンバーグ,1834
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イソギンチャク目>ケイトウイソギンチャク科>Heterodactyla(属)

《その他の区分》好日性・共生関係にある動物:イソギンチャクエビなどのテナガエビ科・クマノミ種
《触手環》最大Φ300mm前後
《生息場所》サンゴ礁域〜紀伊半島の岩礁地帯・水深3~10m


《特徴》
口盤(こうばん)は円盤状で、周縁部に向けて女性のギャザー・スカートのように裾が広がります。その大部分が樹状分岐した繊細な褐色の触手に覆われており、口盤は時として鮮やかな別色となる事もあります。また口盤周縁のすぐ内側にでのブドウの房状の触手があり、この触手は「粘着触手」と呼ばれ、文字通り粘着力の強い触手が輪を描いたように並んでいます。

粘着触手は樹状分岐した触手よりも明るい、または淡い黄褐色になるのが普通ですが、全く別色の赤や紫色になるものや蛍光色のものもあります。流通は少なく全体的に褐色中心ですが、探せば案外配色バリエーションが豊富で派手なものも多いイソギンチャク種です。


《生態ーミノイソギンチャクの世界へようこそ!》
最大で直径300mmに達する、大型のイソギンチャク種です。基本的には浅場の岩礁に棲息しますが、キッカイソギンチャクのように足盤(そくばん)を砂に埋もれさせている事はありません。グビジンイソギンチャクに似ますが、岩や石の割れ目や凹みでなく、岩や石の裏側(砂との接地面)に足盤をくっつけている事が多く、体壁をパイプタバコ状にくねらせ海面に向かって口盤を開いているイメージです。

体内に褐虫藻(かっちゅうそう)を共生させた好日性のイソギンチャクですが、普通に捕食もします。上述通り、触手の粘着力が強く捕食は上手な方です。

魚との共生関係はクマノミ種があり、相性あるとは思いますが特にカクレクマノミは気に入りそうです。他にもイソギンチャクエビ・アカホシカクレエビ・ホシナシイソギンチャクエビ・オドリカクレエビ・カザリイソギンチャクエビ・イソギンチャクモドキカクレエビなどのテナガエビ科が入る事が多い様に思います。

グビジンイソギンチャク同様、セクシーシュリンプの名でメジャー流通しているイソギンチャクモエビ(モエビ科)は中に入るというよりは「周辺でウロウロしている」イメージです。


《飼育》
◎水質
自然界では潮通しの良い場所を好みますので、飼育水槽でも清浄に越した事はありませんが、すぐに★になる事もありません。ただ、一度元気がなくなるとあまり回復は望めませんので、なるべく早めの対策が懸命です。
◎照明
中程度〜やや明るめを好みます。自然界ではほぼ9割の確率で、岩や石の裏側など影になる面に足盤をくっつけています(《生態ーミノイソギンチャクの世界へようこそ!》参照)。また好みの場所を見つけたら、頻繁には移動しません。本種を配置したい場所をある程度定めて、照明や水流ポンプの向き・ライブロックなどをレイアウトされると良いでしょう。
◎水流
中程度〜やや流れの早い場所を好みますので、要水流ポンプ。その際、スポンジフィルターなどの吸い込み事故防止対策をお薦めします。また火傷防止の為、ヒーターを使用されている方は、なるべく濾過層に設置した方が無難です。
◎給餌
切り身のエビや貝を口まで与える方法もありますが、触手の粘着力が強く捕食は上手な方ですので、ポンプ類電源OFF後、冷凍コペポーダなどを漂わす程度でも充分です。

ウミキノコ属

《生態ーウミキノコ属の世界へようこそ!》
以下、ウミキノコ属の説明を共通で引用しています。

BISMaLによりますと、現在本属に和名登録のある種は、サカズキウミキノコ・ヒラウミキノコ・オオウミキノコ・ヒダベリウミキノコの4種とされています。これは軟質サンゴ(ソフトコーラル)全般に云える事なのかも知れませんが、流通がポピューラーな割にウミキノコ属の分類は途上の状態で、実際にはかなりの数の種類があるものと考察されています。

生態も研究は手付かずに近く、指標になりそうな文献などが見つからなかったので、下記は中身の薄いサンゴ辞典になってしまいましたがm(_ _)m新しい情報が入りましたら加筆したいと思います。

文字通りキノコのようなウミキノコ(属)は、茎の基部を岩盤などにくっつけ、傘を持った形状をしておりますので固着性の単体サンゴのような印象を持ちますが、実際には共肉部(きょうにく)のわずかな破片からでも高い再生能力で元通りのキノコ状群体になります。

ポリプは傘の上部からしか生えず、でもこの個々のポリプが共肉=軸と傘のキノコ部分を形成していると考えられています。なんだかとっても不思議な本属ですが、考えたらイシサンゴのオオスリバチサンゴのソフト版ってとこでしょうか^^オオスリバチはそこまで丈夫ではないけど。。

「水深は20m以浅のサンゴ礁域に生息」とされておりますが、「水深3~20m・潮通しの良い礁池で、サンゴの密生場所というよりは幾分密度の低い場所にぽつんと生息する」と云う方が正確な気がします。

これを飼育環境になぞらえますと…「明るい場所ではありますが特別光量が強いという訳でもなく、かといって影になるような場所を作らないように。水流はやや速めを再現する」ーが、近いのかもです。

普通は日中にポリプを伸ばし、夜間は出しません。但し、健康な状態でも1週間程度、ポリプを伸ばさなくなる場合があります。これは脱皮のサインですので心配は要りません。本属は群体の表面に付着する藻類やデトリタスを拭う為、定期的に表面に持っている薄い膜を脱ぐのです。うっふ〜ん♪

刺胞毒は弱めで平和主義。なるべく他の種と接触しないよう(攻撃されないよう)、注意が必要です。群体を縮ませた状態とポリプまで全開の状態では大きさに変異がある為、スペースの確保はゆとりを持って。ウミキノコ同士はへっちゃらです。

生態は謎に包まれているものの、上述通り丈夫で再生能力が高い事から、スパん!とカッターナイフで真っ二つにしても簡単に2群体のウミキノコに成長しますので飼育は案外容易な方だと思います。あっ、分割にトライされる際は組織を押し潰さないよう躊躇せず一気にスパん!ですよ^^

《飼育》
◎水質
清浄に越した事はありませんが、そんなにデリケートになる必要も無いと思います。但し、硬度が高すぎるとキノコの傘部分すらも縮んでしまいますので注意。
◎照明
褐虫藻を共生させていますので光は必要ですが、3m以浅に生息する事も少ないように思いますので、中程度までで良いと思います。
◎水流
やや速めの潮通しに生息と上述しましたが、礁池ですから潮止まりの時間も長めの場所です。再現するならタイマーでON・OFFコントロールされた方が機嫌も良いかと。。
◎給餌
刺胞毒も弱く口が小さいので大きな固形物を捕食するとは考えにくいですが生息場所の潮止まり時はマリンスノーが停滞するような環境です。プランプトンに付着するナノプランクトン(バクテリア)やプランクトンの破片には反応を示しますので、他のサンゴや魚のおこぼれで充分かと思われます。

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《学名》Sarcophyton glaucum(Quoy&Gaimard,1833)
    サルコーフィトゥーヌ グラークンム(クワー&ギマード,1833)
《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ科>ウミキノコ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《群体の最大直径》約500mm
《生息場所》潮通しの良い礁池・水深3~20m

1329_1.gifオオウミキノコ

《特徴》
大きな群体の傘は波打ちますが、小さい間はエリンギのように綺麗な傘の印象、フライパンでバター炒めしたら美味しそうな感じです♪茎は太くて短め、基部にしっかりと固着しています。ポリプは大変長く、伸びると20mmを超える長さになります。

サカズキウミキノコに似ますが、本種のポリプ長さは同種に比べやや短めで、ポリプの密生間隔は狭く(ポリプ数が多い)、また同種はポリプの先の二次ポリプがあまり開花しませんが、本種は比較的咲きやすい傾向にあります。生息地によって変異も大きいのが特徴です。

1329_3.gifオオウミキノコ

その名の通り、自然界では最も大きくなる群体で、沖縄県産が有名。流通名はフラワーポリプの異名を持っています。刺胞毒も弱く、殆どのサンゴと共存可能です。ウミキノコ属はpH・比重・硬度*などに敏感です。すぐに★になる訳でもないので水質のバロメーターとして利用される事も多いようです。

*硬度とは、水の中に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量の事で厳密には…
 総硬度 = 炭酸塩 + 硫酸塩・塩化物 = カルシウム硬度 + マグネシウム硬度

 炭酸塩 = 炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム
 硫酸塩 = 硫酸カルシウムと硫酸マグネシウム
 塩化物 = 塩化カルシウムと塩化マグネシウム
 炭酸塩硬度(KH) ≠ アルカリ度
 だんだんややこしくなってきたので、このへんはさらり~んとね^^

1329_8.gifオオウミキノコ

最後に注意点をひとつーウミウサギ(ニナ目ウミウサギ科の巻貝)の食害に遭う事があります。ポリプを伸ばさなくなったら、水質変化の可能性ももちろんありますが、傘の裏などをチェックしてみてください。尚、ウミウサギはウミトサカ科全般を食べちゃいます。


ハナヅタ属

《学名》Pachyclavularia violacea (Quoy & Gaimard)  
    パキケルヴラーリア・ヴィラチア(クリー&ゲイマード)

《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ亜目>ウミヅタ科>ハナヅタ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《サンゴ体の径》約3mm
《生息場所》礁池内・水深3~12m


《特徴》
スターポリプの愛称で流通する軟質サンゴで体内に共生藻を持ちます。群体表面は赤紫~灰色で、短い羽状突起のある8本の触手の色彩バリエーションは探せば豊富で、一般的には緑色又は淡褐色をしています。つまりポリプが開花している時は緑色の芝生に見え、ポリプが萎んでいる時は、景観がガラリと異なり赤紫色のカーペット(だからムラサキハナヅタ?)の様に見えるので、なかなか目を楽しませてくれるサンゴのようです。尚、種小名の「violacea」はバイオレット(Violet=スミレ草)の語源だそうです。確かに↓スミレ色↓ですね。


《生態ームラサキハナヅタの世界へようこそ!》
礁池内のサンゴ岩上を覆うように増え、キュートな見た目と裏腹にまぁまぁの毒性を持ちますので、弱いサンゴ種の陣地を侵略し、覆い尽くす事もあるようです。事実、自然界では巨大な群体を作ります。

捕食による栄養の摂取は夜間中心ですが、その依存度は比較的低く、エネルギーの大部分を共生藻の光合成に依存しています。飼育は比較的容易とされ、簡素な設備でも維持可能で時に爆発的に増殖する事もありますので、サンゴ飼育入門サンゴの一つとして挙げられる本種ですが…実際に飼育された方なら経験もお有りかと思いますが、おおよそこんなストーリーです。

[増殖したのに原因不明で消滅したストーリー]
エピソード1:
購入後、入水すぐ→短ければ3~4日くらいでポリプが開花しますが、平気で1週間くらい開かない事もあります。
エピソード2:
入水数週間後→やっと開いて調子上向き♪と思える日が3~6ヶ月続いたと思えば、ご機嫌斜めな時は…1ヶ月近くも硬くポリプを閉ざす日も続き。。
エピソード3:
入水数ヶ月後→ある日突然、花咲か爺さんが降臨して来たのか?!と思うくらい絶好調な期間が1~2ヶ月続き、全てを覆い尽くすのかの勢いで、ワサワサと増殖します♪♪♪
エピソード4:
入水1年弱→次第に好調さは衰えますが、まぁまぁ普通に維持している様に思えます。
エピソード5:
入水1年超→なんとか維持してきましたが、どんどん痩せて殆ど消滅。消滅原因は何故か不明。


これは一体どういうことなんでしょう。
確かにご機嫌の激しさはハナガササンゴと良い勝負です。ここは水流や照明の向きや強弱を調整しながら配置換えするしかありません。

本種は増殖の為に走根(そうこん)という、水草のような根っこ(出足枝=そうしゅつし)を伸ばして被覆します。その草根を伸ばした先に新しいベビーポリプが生まれてきます。このような増え方は、ウミヅタ・ハナヅタ属特有の増殖の仕方なのですが、放置しておくとライブロック同士をくっつけるくらい覆い尽くし、大幅なメンテナンス(掃除)が不可能となってしまいます。

すると、ポリプとポリプの間にデトリタスが沈殿。蓄積して腐敗し、雑菌や水カビが増殖を始めます。白くてモヤモヤした綿のようなものや半透明の卵の白身のようなものが付着しているのですが、ポリプの軸が長いので咲いている間は見逃しがちになります。

自然界では、底生生物が速やかに処理してくれますし、仮に残っても日に2度、潮汐によってクリーニング(洗い流される)されますので、何事もありませんが、閉鎖的な飼育水槽では無理があります。

そこで、先ずは走根でライブロック同士がくっついてしまうほど放置しないーというのが先決です。換水の際は必ず、水流ポンプのそばまで持って行って、水流でデトリタスを洗い流してください。これだけで充分効果があるはずです。草根が伸びるのは基本成長の証ですからキーパーとしては喜ぶべき所ではあります。しかし、伸びて不都合な草根部分を慎重にハサミで切り離し、別のライブロックに被覆させても良いでしょう。

もうひとつは、本種は最初に入水させた年長ポリプ群体から順に老衰でお亡くなりになります。平均寿命は健康な状態で1~3年くらいで、そこだけハゲ坊主になりますのですぐに分かります。短命な分、増殖が早いのかもしれませんね。溶けてしまった部分は、きっちり水流ポンプなどを用いて洗い流し、微妙な部分はハサミでカットしましょう。


《飼育》
◎水質
水質が少々悪くてもすぐに★になる事はありません。許容レンジは広めなので、簡素な設備でも大丈夫です。丈夫で体力ありますが、手抜きはほどほどに、上記を参考になさってください。
◎照明
中程度もあれば充分ですが、特に入水直後は輸送中のストレスもあり、なかなかポリプを咲かせてくれない事もありますので、そんな時は配置換えをして気にいる場所を見つけてあげてください。
◎水流
中〜弱程度です。ポリプがなびく程度の水流は必要です。照明と同様で、特に入水直後は工夫が必要な場合があります。
◎給餌
他のサンゴ種のおこぼれ程度でも充分かと思います。天然海水だと尚良しです。ミネラルの消費は多いように思いますが、まめな換水でしたら気にする必要は無いと思います。

トゲトサカ属

《生態ートゲトサカ属の世界へようこそ!》

以下、トゲトサカ属・ハナトサカ属の説明を共通で引用しています。

同属は軟質サンゴ(ソフトコーラル)ですが、厳密には内部に「骨」があります。「えっ?そーなの?」そ~なんです。が、あくまで「細くて・小さな・骨片」です。この骨片が繋がっておらず、バラバラに配置されているので、群体全体が硬くなりません。ひとつのポリプの内部に1本の骨片があって、生きている時に私たちが見るのは、その先の支持骨片(しじこっぺん)です。白とかオレンジとかポリプとは違う色の、数本だけトゲトゲした部分がそれです。

また同目の色素は赤・黄・橙(だいだい)色のものが殆どですが、これは「カロチノイド」という物質の色素によるもので、ニンジンや果物・キノコ類に含まれる物質と同じです。キュートな出立ちとはウラハラに長期飼育が大変難しいと言われます。・・・ですが、実際はそうでも無いように思います。実はレイアウトがかなり重要で、このコツさえ掴めば増やす事だって可能です。そこで、生態とともに飼育の要点を個別に整理してみました。

(1)【陰日性(いんにちせい)サンゴである】褐虫藻は共生させていません。だからと言って、暗いのが好きなんていう陰気なヤツでもありません。非常に明るい所に生息しています。但し、斜面や直立面に固着する事ら、太陽の傾きで陰になってしまう時間帯もあります。水槽内でこの様な再現はなかなか難しいですので、下記の《飼育》◎照明をご参考になさってください。但しアカバナトサカとキバナトサカは好日性です。

(2)【岩肌に横向きにぶら下がるように生えて成長】・・・植木みたいに底から垂直には生えません(画像は撮影の為、あんな風ですが)。レイアウトには注意が必要です。ライブロックを重ねて挟み込んで、斜面や直立面に配置するイメージで、飼育はレイアウトが最も重要と考えます。但し、アカバナトサカとキバナトサカは岩礁と海底の入隅から地を這うように成長する事の方が多いーというか、殆どがそうです。

(3)【潮通しが良い場所に生息】・・・トゲトゲトサカとオオトゲトサカは一定方向からの太めのやや強い水流を好みます。水流に逆らうように突っ張り、水分を体内に含んで膨張し立ち上がります(捕食の為の行動ですので、お腹がいっぱいになったり、潮止まりの時はダラリとぐうたらな姿になります)。*ビロードトゲトサカ・オオシナハナトサカ・エナガトゲトサカは、囲む様なゆったりとした水流を好みます(ポリプが少し揺れる程度)。

(4)【平均水温は低い場所に生息】・・・陸からすぐのテトラポットやハエ、岩盤の傾斜面・ケーソンの直立面に生えます。夏場は他のサンゴなら白化してしまいそうな高水温の時もありますが、満ち潮になると一気に沖から冷たい海水が大量のプランクトンを運んで来ます。彼らは冷たい海水がご飯のプランクトンを運んでくれるのを知っているので、22~24℃以下で食欲が出てシャキーンと膨張するのです。20~22℃くらいでもOKです。水温が低めだと遊離アンモニア濃度(NH3)も自動的に下がるので、色んな意味でリスク回避です。*特にビロードトゲトサカ・エナガトゲトサカは冷たい水道部に生息する事が多いので、22℃以下くらいの方が安全です。

(5)【ポリプはデカいめ】・・・なので冷凍ミジンコでOKです。冷凍コペポーダなら小さいので他のサンゴも捕食出来て一石二鳥です。他にも甘エビやホタテを使用される方がいます(お酒のおツマミの残りで充分)。その際は必ず、一度冷凍してから、すり鉢でゴマをする様に細かいミンチにします。この後は冷凍ミジンコやコペポーダと同じで、飼育水を入れて溶かし、ポンプ類の電源OFF。後はスポイドで、各ポリプに優しく吹きかけます。又はダイレクトに水槽に投入です。100円SHOP製のオタマでゆっくりかき回して放置。30~60分くらいしてから、ポンプ類の電源ON!翌日には物理濾過のウールを全交換です。ウールは洗うより交換してください。洗うと繊維が偏り、素通りしたり目詰まりを起こしてキレイに濾過出来ません。安価なウールを頻繁に交換された方が断然効率的です。

《飼育》
◎水質
生息域から、潮が混んでいる時はプランクトンで濁りますが、潮汐によって常に沖からフレッシュな海水が入れ替わる場所です。飼育水槽内ではマメな換水が必要と思われます。出来れば天然海水での換水がお勧めです。
◎照明
陰日性ですが、自然界では「明るい陽射し」~「明るい日陰」を好みます。飼育水槽では太陽の日・年周運動(傾き)を表現するのが困難な為、「明るい日陰」になるよう配慮するのが良いでしょう。
◎水流
上記を参考にして頂いて、レイアウト同様の配慮が必要です。
◎給餌
共生藻に頼りませんので必ず必要です。上記を参考にして下さい。

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《和名》 オオトゲトサカ
《学名》Dendronephthya gigantea   (Verrill,1864) 
    デンドロネフティーヤ・ジガンティア・ベリル,1864

《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ亜目>チヂミトサカ科>トゲトサカ

《その他の区分》陰日性サンゴ・ソフトコーラル
伸張時の最大長さ約500mm
《生息場所》岩礁の斜面~直立面・水深0~20m


《特徴》
共肉(キョウニク)は、イソギンチャクのようにグニャグニャしてゴム鞠の様なゼラチン質で、体長は最大平均50cm(ケースによってはもっと大きいものも)で、伸縮は自由自在。自然界では潮通しが良くなると、海水を吸い込んで膨張し、プランクトンなどを捕食して成長します。赤・オレンジ・黄色、その様はまるで海のお花畑のような幻想的な美しさで、色とりどりのウミトサカ目が海中景観を作り出し、ダイバーを魅了します。

逆に潮止まりになると体内から海水を吐き出して収縮し、ダラリと基部から垂れ下がり、カリフラワーの頭(ポリプ部)もげんなり。何ともみすぼらしい姿になりますが、どうやらお腹がいっぱいになった時もこのような怠けた姿になるようで、必ずしも潮汐通りとは限らないみたいです。

同属の中でオオトゲトサカは、太くて長めのポリプです。色彩は赤色又は白色の単色、或いは赤・白色の二色となる事が多いようです。また数は少ないですが黄~黄褐色・紫色の同種もあります。ポリプは退縮すると非常に固くなり、縮こまってしまい、触れるとゴワゴワします。又、近似種に比べて幹も太くてどっしりした印象を受けます。
岩礁に生えていて、特に起伏の富んだ地形を好むようです。ブイ・ロープ等にもよくつきます。浅い場所では干出場所にも生息しますが、真夏でも枯死する事はありません。暑くても少しの間なら耐える事が出来る丈夫なサンゴです。

otogetosaka_1画像


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《和名》
ビロードトゲトサカ
《学名》Dendronephthya habereri Kükenthal,1905 
    デンドロネフティーヤ・ハベレーリ・クークンタール,1905 

《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ亜目>チヂミトサカ科>トゲトサカ

《その他の区分》陰日性サンゴ・ソフトコーラル
伸張時の最大長さ約300mm
《生息場所》岩礁の斜面~直立面・水深0~10m





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《和名》
トゲトゲトサカ
《学名》Dendronephthya mucronata(Pütter,1900)
    デンドロネフティーヤ・ムークロナータ・ペーター,1900

《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ亜目>チヂミトサカ科>トゲトサカ

《その他の区分》陰日性サンゴ・ソフトコーラル
伸張時の最大長さ約300mm
《生息場所》岩礁の斜面~直立面・水深0~20m

トゲトゲトサカ



ハナトサカ属

《生態ーハナトサカ属の世界へようこそ!》

以下、トゲトサカ属・ハナトサカ属の説明を共通で引用しています。

同属は軟質サンゴ(ソフトコーラル)ですが、厳密には内部に「骨」があります。「えっ?そーなの?」そ~なんです。が、あくまで「細くて・小さな・骨片」です。この骨片が繋がっておらず、バラバラに配置されているので、群体全体が硬くなりません。ひとつのポリプの内部に1本の骨片があって、生きている時に私たちが見るのは、その先の支持骨片(しじこっぺん)です。白とかオレンジとかポリプとは違う色の、数本だけトゲトゲした部分がそれです。

また同目の色素は赤・黄・橙(だいだい)色のものが殆どですが、これは「カロチノイド」という物質の色素によるもので、ニンジンや果物・キノコ類に含まれる物質と同じです。キュートな出立ちとはウラハラに長期飼育が大変難しいと言われます。・・・ですが、実際はそうでも無いように思います。実はレイアウトがかなり重要で、このコツさえ掴めば増やす事だって可能です。そこで、生態とともに飼育の要点を個別に整理してみました。

(1)【陰日性(いんにちせい)サンゴである】褐虫藻は共生させていません。だからと言って、暗いのが好きなんていう陰気なヤツでもありません。非常に明るい所に生息しています。但し、斜面や直立面に固着する事ら、太陽の傾きで陰になってしまう時間帯もあります。水槽内でこの様な再現はなかなか難しいですので、下記の《飼育》◎照明をご参考になさってください。但しアカバナトサカとキバナトサカは好日性です。

(2)【岩肌に横向きにぶら下がるように生えて成長】・・・植木みたいに底から垂直には生えません(画像は撮影の為、あんな風ですが)。レイアウトには注意が必要です。ライブロックを重ねて挟み込んで、斜面や直立面に配置するイメージで、飼育はレイアウトが最も重要と考えます。但し、アカバナトサカとキバナトサカは岩礁と海底の入隅から地を這うように成長する事の方が多いーというか、殆どがそうです。

(3)【潮通しが良い場所に生息】・・・トゲトゲトサカとオオトゲトサカは一定方向からの太めのやや強い水流を好みます。水流に逆らうように突っ張り、水分を体内に含んで膨張し立ち上がります(捕食の為の行動ですので、お腹がいっぱいになったり、潮止まりの時はダラリとぐうたらな姿になります)。*ビロードトゲトサカ・オオシナハナトサカ・エナガトゲトサカは、囲む様なゆったりとした水流を好みます(ポリプが少し揺れる程度)。

(4)【平均水温は低い場所に生息】・・・陸からすぐのテトラポットやハエ、岩盤の傾斜面・ケーソンの直立面に生えます。夏場は他のサンゴなら白化してしまいそうな高水温の時もありますが、満ち潮になると一気に沖から冷たい海水が大量のプランクトンを運んで来ます。彼らは冷たい海水がご飯のプランクトンを運んでくれるのを知っているので、22~24℃以下で食欲が出てシャキーンと膨張するのです。20~22℃くらいでもOKです。水温が低めだと遊離アンモニア濃度(NH3)も自動的に下がるので、色んな意味でリスク回避です。*特にビロードトゲトサカ・エナガトゲトサカは冷たい水道部に生息する事が多いので、22℃以下くらいの方が安全です。

(5)【ポリプはデカいめ】・・・なので冷凍ミジンコでOKです。冷凍コペポーダなら小さいので他のサンゴも捕食出来て一石二鳥です。他にも甘エビやホタテを使用される方がいます(お酒のおツマミの残りで充分)。その際は必ず、一度冷凍してから、すり鉢でゴマをする様に細かいミンチにします。この後は冷凍ミジンコやコペポーダと同じで、飼育水を入れて溶かし、ポンプ類の電源OFF。後はスポイドで、各ポリプに優しく吹きかけます。又はダイレクトに水槽に投入です。100円SHOP製のオタマでゆっくりかき回して放置。30~60分くらいしてから、ポンプ類の電源ON!翌日には物理濾過のウールを全交換です。ウールは洗うより交換してください。洗うと繊維が偏り、素通りしたり目詰まりを起こしてキレイに濾過出来ません。安価なウールを頻繁に交換された方が断然効率的です。

《飼育》
◎水質
生息域から、潮が混んでいる時はプランクトンで濁りますが、潮汐によって常に沖からフレッシュな海水が入れ替わる場所です。飼育水槽内ではマメな換水が必要と思われます。出来れば天然海水での換水がお勧めです。
◎照明
陰日性ですが、自然界では「明るい陽射し」~「明るい日陰」を好みます。飼育水槽では太陽の日・年周運動(傾き)を表現するのが困難な為、「明るい日陰」になるよう配慮するのが良いでしょう。
◎水流
上記を参考にして頂いて、レイアウト同様の配慮が必要です。
◎給餌
共生藻に頼りませんので必ず必要です。上記を参考にして下さい。

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《和名》 アカバナトサカ
《学名》Stereonephthya rubriflora Utinomi,1954
ステレオネフティーヤ・ルブリフローラ・内海,1954

《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ亜目>チヂミトサカ科>ハナトサカ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
伸張時の最大長さ約150mm
《生息場所》岩礁の入り隅~斜面・水深0~12m




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《和名》 キバナトサカ
《学名》Stereonephthya japonica Utinomi, 1954 
ステレオネフティーヤ・ジャポニカ・内海,1954

《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱>ウミトサカ目>ウミトサカ亜目>チヂミトサカ科>ハナトサカ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
伸張時の最大長さ約150mm
《生息場所》岩礁の入り隅~斜面水深0~12m





ウミアザミ属

《学名》Xenia blumi Schenk,1896
    テッセーニア・ブッルーミ・シェンク,1896
《分類》刺胞動物門>花虫綱>八放サンゴ亜綱 >ウミトカサ目>ウミアザミ科>ウミアザミ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ソフトコーラル
《群体の高さ》約40mm
《生息場所》内湾域の岩盤〜外洋礁斜面・5~20m


《特徴》
先ず最初に本種は何故か、いつもお世話になっていますm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)「BISMaL」分類ツリー(オススメ)では見当たらず、ウミアザミ属はミナミウミアザミとコフキウミアザミのみでした…そんなワケ無いじゃん!きっと分類中なんでしょうね。学名が「Xenia blumi Schenk,1896」な以上、ウミアザミ属(Xenia)である事は間違いないはずです。そこで、こちらもたまにお世話になっていますm(_ _)m海洋生物種のWorld Register「WoRMS」のデータベース(英語なので読み辛さは否めない為、「BISMaL」でもわからない時にオススメ)で分類を確認しました。尚、1991年の古い国内図鑑では和名として「ブルームウミアザミ」と記述がありましたので、そのまま和名としています。

死サンゴ礫(れき)の上や岩の上に数群体が集まっている事が多いです。柄部は1~2回分岐する事があり、群体は低木の形状をしています。ポリプは退縮しません。濃いオリーブ色の柄部の頂に淡青緑色のポリプが、かたまって付いています。全体的に淡色ですので、海の景観としてははっきり言って地味です。が、時に青みがかった灰色や銀色になる事があり、至近距離で観賞するには、本種独特の美しい色彩が楽しめます。

《生態ーブルームウミアザミの世界へようこそ!》
土台(礫やライブロックなど)から剥がれやすく、一部が剥がれてしまうとその部分の再固着しにくいので、レイアウト時は細心の注意が必要です。とはいっても千切れた破片がどこかで引っかかり固着、思わぬ場所でいつの間にか生えてた…なんて事もあったりします。デリケートなサンゴ種とされますが、飼育環境がマッチすれば結構、目に見えて増えます。自然界では大群体を成す事も非常に多く、一概には決めつけられません。

お魚との相性ですが、比較的狙われにくい中、チョウチョウウオには気をつけた方が良いと云われています。個人的には、自然界に於いてウミウシの食害はよく目撃します。

パクパクしないタイプのウミアザミ科ですが、ポリプは常に伸びており、ユラユラと水流に身を任せているのが普通です。導入直後や照明をONにした直後は、しばらく縮んでいますが、長い時間縮んでいる場合はHELP!のサインです。照明は強すぎないか(または弱すぎないか)、水流は強すぎないか(または弱すぎないか)、あるいはサンゴ食のウミウシ・カニ・エビに攻撃されていないかなど、よく観察してみてください。逆に言うと分かり易いサンゴ種ですからビギナーの方でも長期飼育を実現されている方も多くいらっしゃいます。

潮止まり時には動物プランクトンが沢山停滞している場所が生息域です。給餌は必要無いとお考えの方もあるようですが、捕食はします(ポリプが小さい分、小さな食べ物)ので給餌された方が長期飼育は望めます。


《飼育》
◎水質
清浄に越した事はありませんが、すぐに★なる事もありません。それでもポリプが縮んでいる期間が長いと回復が見込めなくなりますので、なるべく早めの手当てをしてあげてください。
◎照明
強い光を好むと云われます。確かに自然界でも日陰の無い・明るい場所に固着していますが水深は5m以上の場所ですので、光量はほどほどに。
◎水流
中程度を好みます。ポリプが縮んでいるようなら強過ぎです。ポリプが右へ左へと、ユ〜ラユラなびく程度が目安です。
◎給餌
小さな(細かめ)の動物プランクトンか、他のサンゴ種のおこぼれ・マメな天然海水での換水でも賄えます。

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