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サンゴ辞典 2

61マルキクメイシ属

《生態ーマルキクメイシ属の世界へようこそ!》
以下、マルキクメイシ属の説明を共通で引用しますが、マルキクメイシはサンゴ種によって生息地が異なる場合がありますので、飼育方法は様子を見ながら注意なさってください。

飼育難易度としては易しい方だと思いますので、横着しなければ長期飼育が望めるサンゴです。が、ズバリ「丈夫で★になりにくいけど、逆に回復の速度も緩やか」なので、なるべく傷まないようにしてあげてほしいです。

キクメイシグループは骨密度が高く、ハナガササンゴ同様、骨格が大変重いサンゴです。カルシウムリアクターを導入しても、ミドリイシのような成長の早さは望めません。が、要らない訳ではないのです。じっくり骨を形成するタイプなのでリアクターはむしろ設備された方が良いでしょう

成長が遅いと書きましたが、面倒でも夜間に照明電源OFFして触手を伸ばしてきた所(入水から慣れるまで結構な時間を要します。1~2時間かかる場合もあります)で、給餌です。サンゴが慣れるまでは触手を伸ばさない事もありますので、う〜ん、、・・・気長に取り組んでください。

注意点は毒性が高い事。攻撃用の長~い触手を伸ばす事がありますので、レイアウトの際は、段差をつける等して近隣サンゴが溶かされない様に注意してください。また、ドーム状の骨格を持つものは、お魚や貝が同居しているとよく転がってしまうのでしっかりと挟み込むように固定してください。

《飼育》
◎水質
清浄な水に越した事はありませんが、要求はそんなにうるさくないです。許容レンジは広めです。
◎照明
超浅場に生息する為、本来は強い光にも耐えられるようですが、あえて強い光は要求しません。但し、生息地によっては強弱の好みが前後する場合もあります。様子を見ながらのレイアウト移動がお勧めです。照射時間は長めを好むものが多いです。
◎水流
弱い水流を好むと云われていますが、生息地を考慮すれば中程度は必要かと思います。形状によってはデトリタスが溜まりやすくなるので、最低でもその点は注意が必要です。この点に関しても生息地によっては強弱の好みが前後する為、様子を見ながらレイアウト移動させてください。
◎給餌
上述しましたが、照明をOFFにし、しばらく経ってから、細かく砕いた動物質のフードをスポイドで優しく・少量ずつ吹きかけてあげてください。週に2度くらいが目安かと思います。小まめな天然海水での換水なら、給餌の量を減らしても大丈夫そうです。

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《学名》Montastrea valenciennesi (Milne Edwards & Haime,1848)
      モンタストゥレーア・ヴァラセーニージィ (ミルン・エドワーズ&ハイメ,1848)
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>キクメイシ亜目>キクメイシ科>マルキクメイシ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ハードコーラル
《サンゴ体の径》約6~13mm
《生息場所》リーフ外縁水深6~25m

白っぽい緑色又は黄褐色で、口盤は緑色になる事が多いと云われていますが、水深域に幅があり、また色々な所に生息する為、探せば意外と色彩・模様ともにバリエーションが豊富な本種です。画像のタカクキクメイシはタバネサンゴと同居中のようです。

《特徴》
ドーナツ状の莢壁(きょうへき)部を持ち、莢(きょう=サンゴ個体の骨格)自体は比較的丸みを帯びているのですが、莢壁外縁ー即ち、ポリプの外縁は隣のポリプとの間でぴったりとくっついて、間に隙間を残さないので見た目の輪郭は多角形になります。普通は和名の通り、この多角形模様がはっきりしているのですが、群体によっては、あまりはっきりしないものもあります。

ポリプの直径は最大で15mm前後で、サンゴ個体同志の間には骨格に細い溝を持ち共肉(きょうにく)で埋められることはありません。ところが、共肉が膨らんでいる時は、隣同士がぴったりとくっつくのでこの光景を見る事は出来ません。

群体の形状は半球体又は被覆盤状で、凹凸が見られます。パリがよく発達し、日中は触手を伸ばさないのが普通です。キクメイシ科として、その数は多くありません。

浅場のものは画像のように多角形模様がはっきりしますが、約10m以上の深さに生息する群体は多角形に見えないもの・凹凸感無いものなどの傾向にあり、同種とは思えない事もあります。


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《学名》Montastraea magnistellata Chevalier,1971
    モンタストゥレーア・マッニステラータ シュヴァリエ,1971
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>キクメイシ亜目>キクメイシ科>マルキクメイシ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ハードコーラル
《サンゴ体の径》6~9mm
《生息場所》礁池内の浅所・水深2~5m

omarukikumeishi_0.jpg

《特徴》
被覆状に近い群体からこんもりとした塊状の群体になる事や、画像の様に最初から塊状に形成されるものもあります。ドーナツ状の莢壁部を持ち、群体によっては、サンゴ個体があまり突出しないものから、画像の様によく突出するものではバラバットサンゴに似てきます。

マルキクメイシにもよく似ますが、サンゴ個体がはるかに大きい事・よく見ると放射上のスジが明瞭な点列になる事によって、容易に区別出来ます。マルキクメイシ属としては珍しくあちこちに触手環外分裂によるサンゴ個体が散在します。

omarukikumeishi_1.jpgオオマルキクメイシ

タコイボマルキクメイシは異名で、画像の群体のように共肉がむっちりと膨らんだ時のサンゴ個体はφ15mm程度とかなりの大型になり、口盤や隔壁ー肋は他の共肉部分と異なる色になる事が多いのが特徴です。

褐色や灰褐色・緑褐色の表面が不規則な丸い形をしていて、隔壁は規則正しく密に配列しています。放射状にポリプの体壁の部分まで走る隔壁(かくへき)ー肋(ろく)が容易に認められパリが口の周りのイボ状突起として存在します。口盤や隔壁ー肋は、緑色や黄色・茶色など他の共肉とは異なる色彩になる事が多いようです。

omarukikumeishi_2.jpgオオマルキクメイシ

比較的波当たりの弱い礁原や礁斜面に生息している事が多くポリプは通常夜に開き攻撃触手を持ちますので、群体の周辺には他の弱いサンゴが育成出来ないエリアが常に数センチ確保されています。

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