第73回の販売会は終了しました。
ご購入有難うございました。
先行販売(会員限定)5月17日PM09:00~5月18日AM08:59
一般販売(一般も可)5月18日PM05:00~5月18日PM11:59


サンゴ辞典 2

09-3ミドリイシ属

《生態ーミドリイシ属の世界へようこそ!》
以下、ミドリイシ属の説明を共通で引用しています。

サンゴの王道ミドリイシは枝状又はテーブル状の群体で、色彩も形も多種多様な上に種類が多いのですが、飼育方法が共通している事や学術的には細かく分類されている割には似ている形のものが多い事やハイブリッドも多く存在する事から、流通市場の上ではあまり細かく分類せずに全てまとめて「ミドリイシ」と総称される事が殆どです。

しかし厳密には、「ミドリイシ」いう和名のミドリイシは事実上存在しません。なのでサンゴ辞典ではなるべく分類学上、区別出来るものは全て分けて表示して行きたいと思います(但し、以下の説明ではミドリイシはトゲミドリイシ属及びミドリイシ属を指すものとします)。

全体的にポリプは短く小さいのが特徴で「いかにもサンゴらしいサンゴ」というナリをしています。元来とてもポピュラーな本種ですが、自然界でのサンゴ総量の多さとはウラハラに飼育難易度が高いと言われ、事実として販売店ですら設備投資減価償却や維持管理が難しい上での保険代を含めた販売価格になる為、高価なサンゴ種ではあります。

飼育難易度が高いと言われますが、必ずしもそうとは言い切れません。何故なら、小さな破片からでも全体を再生する能力を持っている、ある意味とても丈夫で強いサンゴなのです。

ある程度の設備とそれなりの知識があれば、増やしたり好みのカラーに色揚げする事も難しくはありません。サンゴ辞典的主観ですが、長期飼育はハナガササンゴの方がよほど難しい様に思います。

ちょうど良い比較なのでミドリイシ属とハナガササンゴ属の飼育難易度特徴を列挙します。

◎ハナガササンゴ属
(1)飼育環境は各群体で様々な上、気に入るレンジ(許容範囲)は狭い。
(2)レンジはシビアだけど、気に入らない環境でも耐久性は半年くらいなら大丈夫。
◎ミドリイシ属
(1)飼育環境は各群体で様々。気に入るレンジは広め。
(2)レンジは広めだが、それを少しでも超えると耐久性は無く、すぐに調子を崩して死滅。

ハナガササンゴは個々によっても要求がマチマチでその上うるさく、「まぁいっか」とは、なかなか言ってくれませんが、体内にたっぷりエネルギーを貯め込んでいるので、ある程度の一定期間、耐えてはくれるアリさんイメージ。

対してミドリイシは同じく個々によって要求は色々うるさいのです。「まぁいっか」の範囲はハナガササンゴよりも意外と広いのです。が1ミクロンでも許容範囲を超えてしまうと耐える事をやめてしまい死滅してしまうキリギリスさんイメージ。

これはそれぞれの成長の早さを比較すると納得なのですが、ハナガササンゴを手で持ち上げるとズッシリと重いですよね。これは骨密度が高いせいなのですが
ハナガササンゴはなかなか成長しません。その分丈夫で・ものスゴイ骨太?なコなんです。

対してミドリイシはどうでしょう。ミドリイシは軽く、骨格がもろいのですぐに折れてしまいます。その代わり成長はタケノコの如く早い。だから骨密度は至って低いのは当然なのです。

エネルギーは貯蓄せず、今日生きる(増やす)事だけに生きるのがミドリイシ。
生物の「生きる目的」は種の保存・子孫繁栄な訳ですが、ミドリイシは防御や耐久力よりも成長(増殖)を特化させる事を選んだサンゴ種と云えるかもしれません。

このように(全てに当てはまる訳ではありませんが)サンゴという生き物は
◎骨密度の高い種=防御や耐久性のあるタイプ
◎骨密度が低い種=防御・耐久性はない(弱い)が成長は早いタイプ
に概ね大別出来ます。

この(弱い)を「デリケート」と呼び勘違いが生じるんだと思います。だって、ミドリイシは全然「デリケート」(神経質)なんかじゃありません。自然界では他のサンゴ種に比べて少々の食害や災害があってもへっちゃらなのです。それ以上に成長が早くワサワサ伸びる「アグレッシブなサンゴ」だと云えます。

食害する巻貝を紹介しておきます。日本国内では、ヒメシロレイシガイダマシ・シロレイシガイダマシ・クチベニレイシガイダマシ・ニセシロレイシガイダマシ・コシロレイシガイダマシの5種類が知られています。全てレイシガイ科シロレイシガイダマシ属に属する巻貝です。貝殻はアーモンド状で、殻高が40mmくらいまでです。

主にミドリイシ属・コモンサンゴ属・ハナヤサイサンゴ属・ハマサンゴ属を好んで食べます。更にその食べ方は・・・吻(フン)から消化液をサンゴに吐きかけ、歯舌(細かい歯が並んだおろし金状になっているらしい)で、軟組織の肉質部を掻き取るようにして食べる…お、恐ろしい~!!もし、見つけたらすぐに取り除いてあげてください。

《飼育》
◎水質
清浄な水に越した事はありません。プロテインスキマーやカルシウムリアクターを設備される事をお勧め致します。ミネラル消費も高めです。また水温は気持ち低めの方が維持し易いように感じます。水温調整・・・サンゴ辞典の飼育水槽は年中、室温管理(ルームエアコンとサーキュレーター)のみです。大きな水槽もあるので、専用のクーラーやヒーター設備よりイニシャル・ランニングともコスパ良しです。
◎照明
エネルギーの大部分を褐虫藻(光合成)に依存しています。太陽光に近い波長と考慮するならメタハラが望ましい、という事になります。メタハラを使用する場合の注意点として巷で理想とされるよりも・・・サンゴ辞典の飼育水槽では、光量は控えめ!Ex.W900mmの水槽でしたら器具のタイプにもよりますが反射板付きメタハラ150w X 1灯でも充分です。また水面〜ランプの発光面は600mm前後は離して設置。この部屋は南向きで大きな掃き出し窓とトップライト(天井にFIX窓)がついている事もあり、1日の点灯時間は4〜6時間までです。照明に限ってはむしろ、たったこれだけで色維持出来ています。光量が多かったり・強いと褐色に色変化します。どうしても多くしたり強くする必要があるなら、水流を強くして生体の表面温度を下げる必要性が生じます。たくさん実験して現時点ではここに落ち着きましたので、ご参考になさってください。
◎水流
ポリプがなびく程度の水流ポンプが複数台、出来ればコントローラーでランダムな水流を作ってあげるのが理想です。
◎給餌
自然界ではプランクトンを捕食します。可能でしたら冷凍プランクトン類を1週間に1度程度給餌。又は天然海水での換水がお勧めです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《学名》Acropora nobilis (Dana,1846)   
    アクローポラ・ノォビリィース(ダナ,1846)
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>ムカシサンゴ亜目>ミドリイシ科>ミドリイシ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ハードコーラル
《枝径》10~30mm
《生息場所》礁池内・水深1~5m


《特徴》
色彩は褐色・淡黄褐色、又は青みを帯びた褐色のものが多く、先端は色が淡くなるか白っぽくなります。枝は先端にゆく程細くなり、頂端部には突出したポリプが配置されます。典型的な鹿の角状をした種で、礁池内で大群体を作ります。


流通名として「スギノキ系」と表記のものを見かけますが、元来「スギノキ系」いう括りは無く、例えば、スギノキ・トゲスギ・ハイスギはそれぞれ「スギ」と付きますし、莢(きょう)の形状が似ている事から、あえて括るならこの3種類ではないでしょうか。流通名の「スギノキ系」表記のものは恐らく「鹿の角状」になる事がある、上記を含むコエダ・オトメ・ボーン・クロマツ・ヒメマツ・ハイマツを全てひっくるめて「スギノキ」や「スギノキ系」として販売されている事が多いように思います。


本種の主な特徴は、枝が処によって、細いものから太いものまで様々です。枝先から少し下がると、沢山みつかる小型の側サンゴ体が、共肉(きょうにく)の表面に僅かに突出するだけで、大型のサンゴ体もこの辺りではまばらになります。

また、側サンゴ体は円筒状で、その先端部分は斜めに切れた様な形にはならず、丸みを帯びるものが大部分を占めるのが特徴で、一見似た他の種とは簡単に区別がつきます。唯一、スギノキミドリイシとよく似ますが、本種の側サンゴ体は1.5~2mmとスギノキミドリイシ(1~1.5mm)より遥かに大きい事で区別出来ます。尚、トゲスギミドリイシの学名のAcropora nobilis (Dana, 1846)の小種名である「nobilis」は、日本語で「貴族」という意味だそうです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《学名》Acropora wallaceae Veron,1990   
    アクローポラ・ウォーレセーエ・ベロン,1990
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>ムカシサンゴ亜目>ミドリイシ科>ミドリイシ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ハードコーラル
《枝径》5~15mm
《生息場所》礁斜面・水深3~7m

1020_1.gifウォーレスミドリイシ

《特徴》
固着性の樹枝状群体で、直立枝は3回程度分岐して順次小さくなり、強固な印象の先細り枝で終わります。全体の形状は準コリンボーズ(ブーケのような)型になるのが普通で、やや太く短めの枝ぶりになります。頂端サンゴ個体(中軸サンゴ個体)は大きいものの、側生サンゴ個体(放射サンゴ個体)ほどは細長くならないものが多く、その直下から側生サンゴ個体が密に並びます。

1020_3.gifウォーレスミドリイシ

側生サンゴ個体は管(筒)状で先端は同じか先細りのものが多く突出又は着生し、枝の基部付近では埋在するものが多くなります。サンゴ個体の壁面には肋(ろく)が走り、共骨(きょうこつ)は荒くなります。全体の色彩は淡褐色で放射ポリプは淡黄褐色になるのが普通です。

1020_4.gifウォーレスミドリイシ

生息地域はグレートバリアリーフが有名で礁斜面の上部に限定され、フィリピンや八重山諸島・沖縄でも生息が確認されてはいますが、非常に数が少なく普通に見られる事はあまりありません。

1020_7.gifウォーレスミドリイシ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《和名》アクローポラ・グラウカ(和名登録無し)*
《学名》Acropora glauca Brook,1893   
    アクローポラ・グラウカ・ブルック,1893
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>ムカシサンゴ亜目>ミドリイシ科>ミドリイシ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ハードコーラル
《枝径》7~20mm
《生息場所》潮通しの良い水道部・水深3~5m


《特徴》
固着性の大型群体になるサンゴ種です。基部から横に張り出した主枝が不規則に癒合(ゆごう)しながら成長していきます。その主枝から上方に反り上がるように短い小枝がたくさん伸びて、コリンボーズ(ブーケのような)型の大きなプレートを作ります。また上方に反り上がる小枝が成長し2段・3段とテーブルが積み重なるような群体もあります。


小枝の先端にある頂端(中軸)ポリプは未発達なものもあり、側生(放射)ポリプと区別がつかない枝もあります。また側生ポリプは短い管状で枝に着生(サンゴ個体が枝に押し付けられたような印象を持つ付き方)し先端部では壁が厚くなる為、僅かに鼻型に見えますが、中には薄い外唇が下し金状になる事もあります。日中もポリプを咲かせている事が多いのも特徴です。


エンタクミドリイシに最も似ますが、(1)サンゴ個体が管状である事。(2)隔壁(かくへき)の発達が良い事。により、区別出来ます。


サンゴ礁域ではあまり見られず、温帯地域の潮多しの良い場所での生息が多いようです。日本国内では種子島、海外では台湾・西オーストラリアで生息が確認されています。*尚、独立行政法人海洋研究開発機構が運営するBISMaL(海洋データシステム)では、現在の所、和名登録がありません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《学名》Acropora solitaryensis Veron & Wallace,1984   
    アクローポラ・ソーリタリエンシッス・ベロン&ウォリス,1984
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>ムカシサンゴ亜目>ミドリイシ科>ミドリイシ属

《その他の区分》好日性サンゴ・ハードコーラル
《枝径》4~10mm
《生息場所》礁池内の潮通しの良い水道部・リーフ外縁・水深2~20m


《特徴》
固着性のテーブル状群体で、ヤッコミドリイシに似た分枝パターンを示します。群体の中央部から放射状に伸びた枝がよく癒合(ゆごう)し、網目状になります。群体によっては、その網の目が埋められてゆき、ついには完全な円盤の板状になるものもありますが、そこまでなるには相当大きな群体になる必要があります。しかしながら、穏やかな飼育水槽内の環境によって早期に円盤板状になる事もあります。


円盤状の群体では上面に立つ末端枝は凹凸の多い円錐形のものが主となり、短く太めの枝先端は僅かに突出したやや大きめの頂端ポリプがあり、側生ポリプは小枝では短い管状でやや鼻型になる事もありますが、横枝や板状部では埋在(サンゴ個体が共骨から突出せず、埋まるような付き方)し、密に配列され、群体の表面全体を覆っているのが特徴です。


共骨(きょうこつ)は細かい微針の列に覆われ、肋(ろく)になる事もあります。色彩は暗褐色や褐色で、若い群体では緑色や青緑色を呈すものもあります。その為、周縁部や枝の先端部の白色がくっきりと鮮明な成長点として分かります。サンゴ礁域でも生息しますが、どちらかというと温帯地域で大群衆を見られる事の方が多いようです。

国内では、沖縄県で見られることは稀で、九州以北に生息が確認されており、海外ではフィリピンが有名です。ハイミドリイシ・カゴミドリイシは異名です。


尚、流通で見かける「エンタクミドリイシ」は和名のせいか、テーブル状のミドリイシ全般を指す事が多く、上述のように、本種は幼い時に完全な板状になる事は極めて稀で、大抵は癒合前で枝が単独で伸びた状態か、癒合途中の網目状のテーブル型になります(画像の群体で直径Φ380mmくらい)。従ってクシハダミドリイシなどを「エンタクミドリイシ」として販売されている事が多い様に思います。


コメントする

名前

URL

コメント

即日発送のご案内

午前9時30分までに

 ・【代金引換】→ご注文完了
 ・【銀行振込】→着金完了
 ・【郵便振替】→着金完了
で、即日発送が可能です。
CURRENT MOON

カレンダー
  • 今日
  • 先行販売・一般販売
  • お届け可能日

◎「白・オレンジ色表示」の日はお届け出来ません。ご不便をお掛け致しますがご了承ください。

お支払い方法は3つ

ヤマト運輸ロゴ の代引き

のお振込

ゆうちょ銀行ロゴ の郵便振替



バナーダウンロード

いつもご利用有難うございます。
ブルラボWebページへの
バナーリンクを貼っても良い♪」
という方は是非とも宜しく
お願い致しますm(_ _)m

リンクバナーはこんな感じ↓
(大きさは120x120pxです)
    newblulab120x120.gif
以下のソースコードをコピぺして
ご自身のWebページ(HTML)に
追加してください。
<a href="http://www.bluechip-lab.com" target="_blank"><img src="http://bluechip-lab.com/pic-labo/newblulab120x120.gif"></a><A HREF="http://www.bluechip-lab.com/">
ご連絡などは特に不要ですが
公序良俗に反する様なサイトは
誠に勝手ながらご遠慮願います。

濾過器・添加剤の販売

姉妹店バニッシュ(VANISH)は
4月24日(火)09時〜 OPEN!

ライブラリー

kuroyagisan2.gif黒ヤギさんからの手紙

サンゴ辞典 1

サンゴ辞典 2

サンゴ辞典 3

ページトップへ