《学名》Physophyllia ayleni (Wells,1934) フィッゾフィーリア・アイレイニィ (ウェルズ,1934)
《分類》刺胞動物門>花虫綱>六放サンゴ亜綱>イシサンゴ目>キクメイシ亜目>ウミバラ科>ウミバラ属
《谷幅》約2~10mm 《生息場所》やや内湾性の礁地~内湾・水深5~20m
《特徴》 他のウミバラ科類と違って莢壁(きょうへき)がいくつものサンゴ体を包む様に長く伸びず 一つずつの大きなサンゴ体の周りを取り囲むようになります。莢壁の高さは非常に変異があり 低いものはサンゴ体の境は殆どウネ状です。 高い莢壁が立ち上がるものはスジウミバラやレースウミバラほどに発達し 立ち上がった莢壁側面に小さなサンゴ体を持つのが普通です。
《生態ーウミバラの世界へようこそ!》 分厚く太ったサニーレタスみたいな群体のウミバラは褐色または緑褐色の色彩が普通です。骨格は分厚いのですが軽めで、もろい部分が多いサンゴです。また共肉は非常に薄く、ちょっとした事で傷になりますので取り扱いには十分ご注意ください。 ですが、比較的丈夫でまずまずの回復力と成長速度ですし、やや濁ったような場所にも生息する事から飼育条件は幅広く、飼い易いサンゴ種ではあります。
自然界の海中で発見するとまるで造花か木彫りの花の様な印象で光沢もあり美しく、派手な色彩を持つサンゴ種とはまた違った魅力があり、飼い込みタイプです。素朴な外観とは裏腹に、攻撃触手は長く毒性も強い為、他のサンゴ種とは離してレイアウトしてください。
《飼育》 ◎水質 清浄な水に越した事はありませんが、やや栄養塩を要求する向きもありますので 水質悪化でも急激に調子を崩す事はありません。 ◎照明 幾分濁った水域に生息する事が多い為、飼育水槽では明るい日陰程度に相当します。 ◎水流 弱くて構いませんが、ランダムな水流を好みます。また形状的にデトリタスが溜まらないよう注意が必要です。 ◎給餌 天然海水での換水ならミネラル添加だけでも補ますが 人工海水の場合はコペポーダなどを与えた方が痩せにくいです。 たんぱく質が不足すると骨格がもろくなります。
|
コメントはまだありません。